私はこれで出来ている。

2020年、遅ればせながら韓国エンタメ沼にはまって以来、毎日ドラマを見続けて、総視聴作品数は230作品を超え、現在もなお更新中。並行して韓国語も勉強しているが、こちらは亀の歩み。それでも楽しく継続中。韓国エンタメ鑑賞や旅行の記録、日々の雑記など。

鑑賞記録/ドラマ:かかし(韓国・2026年制作)

ENA月火ドラマとして放映され、最終回の視聴率がENAの歴代2位を記録したという「かかし」。パク・ヘスが主演を務め、「過ちを犯した人が過ちを正す話」を描きたかったというイ・ジヒョン作家の言葉がそのまま作品の骨子になっている。

1980年代から90年代初頭にかけて実際に起きた連続殺人事件をモチーフに、故郷カン・ソンに左遷された刑事カン・テジュ(パク・ヘス)が、エリート検事チャ・シヨン(イ・ヒジュン)とカン・ソン日報の記者ソ・ジウォン(クァク・ソンヨン)らと協力しながら、真犯人を追っていく犯罪捜査スリラーだ。テジュの回顧録という形で物語が進んでいくのも、このドラマならではの構成になっている。

中盤で犯人が明かされる場面で、「え〜〜!」と声が出てしまった。久しぶりだった。

怪しい人物の影は幾人かに漂っていて、犯人探しの気分で見ていたのは確かだ。ただ、このドラマの引力は犯人探し自体にあるのではなく、その事件を軸に炙り出される時代の矛盾、社会の歪み、人間のどうしようもなさにある。だから犯人がわかった瞬間、推理が解決したというより、愕然とした。それくらいのめり込んでいたということだと思う。

軍政時代の赤狩り、政治家・検察・警察の権力構造と保身、貧富だけではない出自の闇。ただただ信頼できる美しい世界など、すべて幻想なのか——と思わせるほど、善悪の境界線が曖昧なシーンが続く。実際のところ、良いこともしながら悪いこともする、それが人間なのだろうと感じながら、完走した。

こういうドラマに年に数本出会えるのが、韓国ドラマをやめられない理由だとつくづく思う。

俳優陣は、みんな何度も画面で会ってきたベテランの名優ぞろい。うまい俳優たちの役作りは本当に秀逸だと改めて思う。一人一人が作品ごとに良い役も悪い役も、その時代を生きている雰囲気をしっかりとまとって、今回のように30年という年数をまたいだ若さも、老いた姿も、完全に自分のものにしてこのドラマの役を生きていた。プロとして当たり前のことなのかもしれないけれど、好きな俳優であればあるほど、その演技にしびれてしまう。

ドラマ自体は重い。連続殺人事件や冤罪、何人もの犠牲者が出てやるせないし、カン・テジュをはじめ登場人物の多くの人生も、辛いことが多い。それでも時代を経て、少しずつ社会は良くなってきているのだと感じる瞬間がある。そして、こういうドラマを見ることで、一人一人が「善悪とは何か」という自分の基準を見つめ直せる——そのあたりが、わずかだけれど確かな光だと思うしかない。

見応えのある作品だった。
(U-NEXT 2026年10月29日)

 

鑑賞記録/ドラマ:財閥×刑事 シーズン2(韓国・2026年制作)

ドラマのシーズン2というのは、楽しみな反面、ちょっと心配でもある。
シーズン1で好きになった登場人物やチームの空気感が、続編で変わってしまうこともあるからだ。
今回も、準主役のチーム長がパク・ジヒョンからチョン・ウンチェに交代すると聞いて、正直ちょっと残念だった。
ところが、蓋を開けてみれば、これがなかなかよかったのである。


シーズン1でおなじみのお気楽財閥3世刑事チン・イス(アン・ボヒョン)が、強力1チームに復帰。そこへ、警察学校時代に彼を厳しく鍛えた「悪魔教官」チュ・ヘラ(チョン・ウンチェ)が、新チーム長として赴任してくる。
かつての教官と教え子が、今度は同じチームで事件を追うことに。財閥の財力と人脈を武器にするイスの型破りな捜査が、再び始まる痛快アクションコメディである。


新チーム長のヘラは、イスに遠慮なく厳しく接する人物。これまでのチームとは少し違う緊張感が生まれるのだが、チョン・ウンチェの持つ凛とした雰囲気が役柄によく合っていて、すんなり受け入れられた。
パク・ジヒョンのガンヒョンも好きだったけれど、これはこれでいい。キャスト交代への心配は、思ったより早く消えてしまった笑。


ほかのチームの面々はおおむね変わらず、すでに結束した状態から物語が始まるのも、続編ならではの楽しさである。
基本的には2話ほどでひとつの事件が解決し、また次の事件へ。終盤には今シーズン最大の敵との対決が待っている。
構成自体はシーズン1と大きく変わらないのだが、事件ごとの展開に飽きることがなく、全14話をするすると見続けられた。


そして、やっぱり面白いのがチン・イスというキャラクター。
刑事としての適性は意外なほど高いのに、捜査の発想が普通の刑事とはまるで違う。そこに財閥ならではの莫大な財力と人脈まで投入して、斜め上から事件を解決してしまう。
普通なら「そんなのアリ?」となるところだが、イスならアリなのである。
むしろ、それを期待して見ている笑。


終盤のラスボス的な相手もまた財閥なので、そこは財閥VS財閥という構図。
お金も権力も持っている者同士の対決とはいえ、最後はイスが勝つのだろうと予想はつく。
それでも、ちゃんとハラハラさせられる。
そして、ここまでチームの面々が馴染みの顔になってくると、結末には「よかった、よかった」とホッとしている自分がいる。
考えてみれば、このシリーズの強みは、まさにそこなのかもしれない。
事件の謎解きやアクションだけでなく、イスという憎めない主人公と、彼を取り巻くチームの人間関係そのものが楽しいのだ。


アン・ボヒョンにとっても、チン・イスは本当にハマり役だと思う。
財閥御曹司らしい華やかさと、ちょっと世間知らずなところ、そして根っこにある人情味。その全部が無理なく同居していて、見ているうちに、こちらもすっかりイスの味方になってしまう。
これだけ主人公と作品の相性がよく、しかも事件解決ものとなると、シーズン3だって十分ありそうな気がしてくる。


最後にはきっと解決する。
そう分かっている安心感のうえで、途中はしっかりハラハラさせて、最後は気持ちよく終わらせてくれる。
こういうドラマは、気分転換にぴったりだ。
シーズン1に続き、シーズン2も満足。もしシーズン3があるなら、もちろん見るつもりである。

(Disney+ 2026年10月22日)

 

鑑賞記録/フォーハンズ 〜2人のソナタ〜(韓国・2026年制作)

音楽の天才たちが集う芸術高校で、一台のピアノを通じて出会った2人の少年。

持って生まれた才能で、自由に音楽を楽しむチェ・ジョンヨ(イ・ジュニョン)と、才能がありながらも、血の滲むような努力を重ね続けるカン・ビオ(ソン・ガン)。

友情、憧れ、嫉妬、そして因縁。
そんな感情をこじらせながら10年を歩む、2人のピアニストの物語である。

ソン・ガンを見るのは、私にとっては名作『ナビレラ』以来のお久しぶり。
見始めてすぐの頃は、正直、私の好み的には断然イ・ジュニョン——と思っていた。

ところが、見進めるにつれ、今作の役柄がソン・ガンの持つビジュアルと雰囲気に妙にマッチしていて、ピアノの旋律とともに、いつしか「美しい……」と思いながら鑑賞することになった。

ストーリー展開は、あくまでザ・韓ドラ。
複雑な生い立ち。持って生まれた才能VS努力して磨いた才能。成功と挫折。嫉妬。毒親。陰謀。そして記憶喪失……。

また来た!笑 と思うのに、目が離せなくなる。いつものパターンである。
しかも今回は、それを韓国のクラシック音楽界という、私にはあまり馴染みのない世界を舞台にすることで好奇心をくすぐり、さらに美しいピアノの旋律で彩ってくる。結局、十分に満足度の高いドラマに仕立てられていた。ほんと、いつまでたっても韓国ドラマは飽きない。

中でも強く印象に残ったのが、ソン・ガン演じるカン・ビオだった。

血の滲むような努力を重ねても、決して自分に満足できない。
音楽への執着に苦しめられ、どんどん追い詰められ、身体まで痩せていく。
その姿に反比例するように、音楽への情熱だけが青白く、高熱を帯びていく。
その狂気が、ソン・ガンだからこそ出せる独特の「美しさ」につながっていて、途中からは演技を見ているというより、思わず見惚れてしまった。

一方、イ・ジュニョン演じるチェ・ジョンヨは、持って生まれた才能で、ただただ音楽を楽しんで奏でてしまえる。

その天真爛漫さが本人の雰囲気にもよく合っていて、とてもチャーミングだった。
ただ、中盤の大きな転機を境に一変し、屈託を抱えた大人になってからは、「天性の才能に恵まれた音楽家」として説得力があるのかないのか、正直、私にはよくわからなかった。

もっとも、そこまで来ると、もうそのあたりはどうでもよくなっていた笑。
それ以上に、2人の関係がどこへ向かうのか、その因縁のストーリー自体にすっかり引っ張られていたからである。

そして最後に、2人はそれぞれの結論を出す。そこはもはや蛇足のようにさえ感じた。
私にとってこのドラマの醍醐味は、「どう決着したか」以上に、そこへ至るまでの2人の10年だったのだと思う。

惹かれ合い、ぶつかり、離れ、それでも互いの存在から逃れられない。
その長い因縁のドラマそのものが、2人でひとつの曲を作り上げるピアノの連弾(フォーハンズ)のようで。
美しい旋律だけではない。不協和音もあり、互いの音がぶつかる瞬間もある。

それも含めて、とても見応え——そして聴き応え——のある作品だった。

(Netflix 2026年10月16日)

 

鑑賞記録/財閥 x 刑事(韓国・2024年制作)

韓ドラに出てくる財閥といえば、だいたい悪いことをしている。
権力でもみ消す。金の力で黙らせる。子どもはだいたい性格の悪い御曹司で、家族関係も面倒くさい。が、お馴染みである。

ところが本作は、その「財閥の特権」を、事件解決に使ってしまう。
この発想で、まず勝利。

何不自由なく遊んで暮らしてきた財閥3世チン・イス(アン・ボヒョン)が、ひょんなことから(というか、財閥権力で)凶悪犯罪捜査1課の刑事になる。

これが、意外にも本人の適性にぴったり合って、財閥家の莫大な金とコネ、さらには人脈までフル活用しながら、イ・ガンヒョン(パク・ジヒョン)チーム長を筆頭としてチームの面々とともに事件を解決していく痛快アクションコメディである。

金と権力を悪事ではなく、捜査のために惜しげもなく使う。このスカッと感の出どころが新鮮で、見始めてすぐに引き込まれた。

そして、このドラマはアン・ボヒョンのキャスティングがとてもいい。
『梨泰院クラス』の悪役の印象も強く、顔立ちだって決して「見るからに優しい人」というタイプではない。

なのに不思議なことに、どこか性格の良さそうな、優しい雰囲気が奥底から漂ってくる。
たぶん本人の人柄なんじゃないの?と、推測している。根拠はないけれど、なんとなく笑。

それが、最初はお気楽で世間知らずに見えながら、実は人情に厚く、いつの間にか周囲から好かれてしまう財閥御曹司チン・イスにぴったりとはまっていた。

そんなイスと少しずつ信頼関係を築いていくイ・ガンヒョンを演じるパク・ジヒョンもいい。
華やかで美しい顔立ちの彼女が、今回は薄化粧で、正義感が強く、粘り強く事件を追う刑事になる。アクションシーンまでしっかりこなしていて、これまたよかった。

基本は2話ほどでひとつの事件が解決していくので、全16話でもテンポがよく、するすると見続けられた。
そして終盤には、それまでの軽快さから少し色を変え、チン・イスが抱えてきた哀しい家族関係の闇へと物語がつながっていく。

これまた「韓ドラ」らしく、ちゃんと重い。
でも、それまで要所要所に温かさや笑いが差し込まれてきたドラマなので、最後まで暗さにのみ込まれることはなかった。

事件ものとして楽しめて、コメディとして笑えて、キャラクターには愛着が湧き、最後にはちょっとホロリ。なるほど、これはシーズン2が作られるのも納得である。

すでにシーズン2も配信されているので、もちろん続けて見るつもり。気持ちよく楽しめる、満足度の高い一本だった。

(Disney+ 2026年10月15日)

 

鑑賞記録/ドラマ:メイド・イン・コリア シーズン1・2(韓国・2025-6年制作)

 陰影の濃い照明。薄暗い事務所に、地味色のスーツを着た男たち(女性も1人)。そして、そこかしこで燻らされる煙草の煙。
 
 画面を見ているだけで、なんだか空気まで重い。こういうドラマ、好きなのである。

 本作は、1970年代の韓国を舞台に、国家権力の中枢に身を置きながら、裏では富と権力への野望を膨らませていくペク・ギテと、その悪事を執拗に追う検事チャン・ゴニョンの対立を軸に描く政治・犯罪サスペンス。実際に起きた事件や当時の社会情勢、実在の人物などをモチーフに、架空の人物を巧みに溶け込ませてストーリーを紡いでいく。

 これは、私のかなり好きなジャンルのひとつである。「これは本当にあった事件?」「この人物にはモデルがいる?」と気になって、その都度調べる。史実とフィクションの境目を行ったり来たりしているうちに、どんどん作品世界に引き込まれていく。本作は、まさしくそれだった。

 そして、主演のヒョンビン。この作品のために14kg増量して臨んだという。長身イケメンスターというだけでは到底おさまりきらない存在感で、野心も欲望も危うさも抱えたペク・ギテを演じている。

 対するチョン・ウソンも、後半のキーパーソンとなる弟ペク・ギヒョンを演じたウ・ドファンも、もちろんいい。……と言い始めると、結局、脇役の隅々までみんないい、といういつもの韓ドラ俳優礼賛に行き着いてしまうのだが、本当にそうなのだから仕方がない。おかげで、1970年代の韓国にどっぷりと入り込めた。

 そして、最後まで見て「うまいな」と思ったのが、「メイド・イン・コリア」というタイトル。物語の序盤、製造される「ヒロポン」に“MADE IN KOREA”と印字される。ああ、なるほど。だから「メイド・イン・コリア」なのね…最初は、そのくらいに受け取っていた。

 ところが完走すると、このタイトルがまったく違って見えてくる。韓国という国が近現代、何を欲し、何を犠牲にし、何に突き動かされながら“作られてきた”のか。国家、政治、経済、欲望、正義。さまざまな立場から物語を追った最後に、「メイド・イン・コリア」という言葉が、ひとつの商品に押された刻印から、“韓国という国そのもの”へと広がっていく。そこに気づいたとき、ドラマから受け取るものがもう一段深くなった。こういう瞬間があるドラマは強い。

 重厚で、渋くて、俳優陣の演技を存分に堪能できて、さらに近現代史まで調べたくなる。かなりの満足感と味わい深さがあった。2026年私的アワード、これは入賞候補です。

(Disney+ 2026年10月2日)

 

鑑賞記録/ドラマ:キム課長とソ理事 ~Bravo! Your Life~(韓国・2017年制作)

 ヤクザのナイトクラブで経理を任されながら、コツコツ横領でデンマーク移住資金を貯めていた男、キム・ソンニョン(ナムグン・ミン)。ひょんなことから大手企業TQグループの経理課長に潜り込み、会社の汚職と正面から向き合っていく——という痛快オフィスコメディだ。なかなかユニークな設定である。KBS演技大賞を5冠に輝かせた話題作、全25話。

 推し・ナムグン・ミン様の過去作を久々にめぐってみようと、未視聴の本作を鑑賞した。茶髪に軽薄なキャラで、今の私がミン様に求める役柄とは少し離れているので、つまらなかったらどうしようという一抹の不安を抱きつつ見始めたものの、演技のうまさは変わらず伝わってきて、意外にも楽しく長い話数を見続けることができた。推しの引力はやはり偉大だと、あらためて実感。

 そして、本作でミン様と対立しながらもやがて組んでいくのは、こちらも大好きなジュノ(2PM)。ソ理事役は本人にとって初の悪役挑戦だったらしく、それを差し引いて見ても、約10年前の作品でも十分に主役級の立ち位置で存在感を放っていた。そういえばジュノも、アイドルから俳優へと息長く活躍するスターなのだなと、しみじみしながら見た。

 ストーリー展開や、脇役にいたるまですべての登場人物のキャラの濃さは、いかにも10年前の韓国ドラマといったくどさがある。でもそのくどさがドラマのパワーにもなっていて、それが私にとってちょい古めのドラマを楽しく見続けられる要因になっている。

 それにしても、私腹を肥やし権力欲にまみれる悪役に、最終的には制裁が加わるという図式は、何度見てもそれなりの爽快感がある。加えて本作では、悪役のダメ息子が根っこは善人で、悪い父親を反面教師にするというサイドストーリーも好感が持てた。

 新作が次々と出てくるので、その合間を縫って、もう少し古いところまで、ナムグン・ミン作品巡りは続けようと思う。——完全に個人のつぶやきですが。

(U-NEXT 2026年10月5日)

 

鑑賞記録/ドラマ:鉄槌教師(韓国・2026年制作)

 学校の教育現場が舞台のドラマである。

 不正・暴力・麻薬・モンスターペアレンツ——あらゆる問題が渦巻く崩壊寸前の学校に、「教権保護局」の監督官たちが乗り込み、法や校則を逆手にとって悪事を働く者たちを完膚なきまでに叩きのめす。NAVER漫画原作のアクション×社会派ドラマで、主人公ナ・ファジンをキム・ムヨルが、教権保護局を立ち上げた教育部長官チェ・ガンソクをイ・ソンミンが演じている。

 フィクションかつエンタメとわかったうえで、「エージェント・キム」のキム部長のように、とにかく強くて相手をボコボコに倒す爽快感を楽しめるほうではある。ただ、今回は相手が学生という設定だけに、最初はどぎつく感じたのは正直なところだ。

 とはいえ、扱うテーマは、実際に教師・生徒・親の間で起きているさまざまな問題を射程に入れているだろうことはわかる。かなりデフォルメしてストーリーにしているけれど——というか、デフォルメであってほしいと切に思う。

 主人公の身内(先生)が生徒に殺されているという重い設定から始まり、不正、麻薬、モンスターペアレンツ、サイコパスと、重苦しいテーマが次々と繰り出される。その一方で、教権保護局チームのチームワークや人間味あふれるコメディタッチな場面で笑いも挟みつつ、イ・ソンミンが演じる長官が、教師・生徒・その親への真摯なメッセージをしっかりと語るシーンもたびたび出てきて、全体としてバランスのとれた仕上がりになっていると思った。

 しかし——キム部長もそうだったが、特殊部隊出身というのはどこまで強いのか。その設定が出た瞬間から「来た、来た!」とエンタメとして楽しめてしまうのは、自分が親という当事者でもなく、またよその国の人間だからなのかも、とちょっとヒヤリとしたりもする。

 でも、ドラマが伝えようとするメッセージはシンプルに受け取り、エンタメとして作られている部分はそのままエンタメとして楽しむ——それで良いではないか。そう思いながら見て、結局は満足して見終えた。
(Netflix 2026年9月21日)